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バスターガンダム

 


「破壊」の名を冠するガンダム



 「ガナーザクウォーリア」以上に「何で今更?」と言う声が聞こえてきそうな今回の「バスターガンダム」。
 いいか?ガナーザクの搭乗者は「ディアッカ」だ。
 そしてバスターガンダムの搭乗者もディアッカ・エルスマン。
 搭乗者の同じ機体をレビューすることのどこに不思議があるのか!!
 ……。
 うん。理にもかなってなければ腑にも落ちないな。





 不思議な機体色。
 クリーム色?宇宙戦よりも、あからさまに地上戦を想定した色じゃないかと思うんだけど、そこら辺詳しい人に訊ねてみたい。
 「障害物の少ない宇宙戦では超々長距離射撃に徹することができるが、障害物の多い地上戦ではある程度近接する必要があるため、迷彩に近い配色になった」とか。
 レーダー効くんじゃ意味ねーか。
 まぁ、それはそれとして。
 プロポーションは、肩が窮屈なイメージ。
 色分けが神がかり的で、ミサイルポッド内のミサイルを赤に。腰のセンサーを蛍光緑に。背部ランチャー・ライフルを塗らなければいけない以外は、スミ入れとシールで全てカバーできる親切仕様。
 「じゃスミ入れしろよ」とか言うな。





 さすがに初期に出たプラモだけに、可動に関しては今一歩。
 立膝は、可動的には可能なんだろうけど、太腿が短いので無理。
 特に足首の可動が不満で、もう少し広い可動範囲があってもよかった気がする。
 腰に関しては、武器を背中にしょったままでの可動は不可能。

 逆に、便利な可動部分が一箇所。

 



 太腿の上の部分にある横軸への可動範囲。
 これのおかげで、思いもよらぬポーズも可能。




バスターキーック!!

 似非ライ○ーキック。
 近接戦闘機体に、この関節仕込むと面白そう。




220ミリ6連装ミサイルポッド×2

 バスター唯一の近接武器。
 ってこんなん近接戦闘で発射・命中したら、バスターまで巻き込まれるぞ。
 あ、PS装甲があるからいいのか。
 それはそれでエネルギー喰いそうだけど。
 どうにも蓋の凸部が、肩の凹部に挟み込まれているだけなので、ポロポロ取れてストレスがたまる。てか失くしそう。
 サイズ的にきついのはわかるが、も少し何とかならんかったものか。




350ミリガンランチャー

 実弾を打ち出す電磁レールガン(手前)。
 形状的にはこっちのほうが好きだな。目的によって弾頭を交換できたりするのも。
 砲身を抱え込むのは、正直結構つらい。

 アームの展開の方法で色々持ち方があるけど、この持ち方が一番つらい。かわりに、一番ガッチリ固定できる。
 なんせアーム自体に五箇所も可動部分があるもんだから、下手な持ち方させるとろくに支えられないんだもの。




94ミリ高エネルギー収束火線ライフル

 いわゆるひとつの高出力ビームライフル(手前)。
 「通常戦艦の主砲を遥かに上回る」。
 初代ガンダムのビームライフルも「戦艦並」じゃなかったっけか?
 ちょっと細身な分、好みではないかな?カッコいいんだけどな。




対装甲散弾砲

 ガンランチャーを前にドッキングさせた状態。
 この「いかにも!!」な形状がイイ。
 エネルギー弾ならともかく、実体弾でどうやったら接続して威力が上がるんだろう。
 レールガンだから、撃ち出す際の速度が上がったりするのか?




超高インパルス長射程狙撃ライフル

 収束火線ライフルを前にドッキングさせたもの。
 これはわかりやすいよね、純粋にエネルギー出力上がってるんだし。
 ぶっちゃけこの状態で狙撃してれば、アークエンジェルくらい落とせたんじゃ…。




全弾発射!!

 うぁ!ミサイルポッドが片方隠れた。



 今まで散々言ってきたけど…バスターとブリッツがいればザフトが簡単に勝てたんだよなー。バスター囮でストライクおびき出して、ブリッツでアークエンジェルを沈めるとか。
 にもかかわらず近接戦ばっかりやってたのは、パイロットが馬鹿だから…ではなく、シナリオライターが、そうなった場合の逆転方法を思いつかなかったからだろうなー。
 だから、搭乗機の特長をまったく生かさないような戦い方をさせてたんだろう…と思うわけだけども、まぁいいか、そんなこと。
 
 もっと活躍できたはずだけど、何故か活躍できなかった悲劇の機体。
 カッコいいと思うんだけどナー……。